RIMS共同研究

「オイラー方程式250年: 連続体力学におけるオイラーの遺産」


開催日程 平成 19年 9月 12日(水) -- 14日(金)
開催場所 京都大学 数理解析研究所 (アクセス)
研究代表者 福本 康秀 (九州大学・大学院数理学研究院)

趣旨

Leonhard Euler は数学のあらゆる分野に大きな足跡を残した.2007年はEuler 生誕300年に当たるが,流体力学のオイラー方程式が発表されてから250年という区切りの年でもある.1757年の論文で,Euler は流体の運動を支配する法則をはじめて偏微分方程式の形で書き表した.驚くことに,250年を経た現在でもそれがひろく使われている.オイラー方程式は応用と結びついて多方面から関心をもたれているのはもちろん,解の存在・非存在が未解決問題として残され,現在でも活発に研究されている. 学問の細分化が進んだ現在,ともすれば,大局的な流れが見失れがちである.2007年は,Euler の遺産の全体像を今日的視点から再構築する絶好の機会である.それはわれわれが進むべき道を指し示す道標となるであろう.

本研究集会は,連続体力学に焦点を絞るが,Euler がテーマゆえ必然的に分野横断的になる.(1) 流体や弾性体,(2) 変分原理,(3) 科学史 を中心として,それぞれの分野の第一線に立つ研究者が, Euler 250年記念に鑑み,Euler にちなむ話題の現在最新状況の俯瞰を行ない,研究者の共有認識を作ることを目的とする.


プログラム(PDF Version):

9月12日(水)


13:20〜13:30代表者挨拶, 趣旨説明
13:30〜14:30 山本 義隆 (駿台予備学校)
オイラーの力学 (講演要旨)
14:40〜15:30 神部 勉 (陳省身数学研)
オイラーの方程式導出と流体運動のゲージ理論 (講演要旨)
15:40〜16:30 吉田 善章 (東京大・新領域)
Lagrangian for collective matter-field coupling (講演要旨)
16:40〜17:10 小林 未知数*,坪田 誠 (大阪市大・理)
量子流体力学および量子乱流の理論的研究とその発展 (講演要旨)
17:10〜17:40 斉木 吉隆*,山田 道夫 (京都大・数理研)
不安定周期軌道の統計について (講演要旨)

9月13日(木)


10:00〜10:50 際本 泰士*,河井 洋輔,曽我 之泰,青木 順 (京都大・ 人環)
純電子プラズマで検証する二次元オイラー流体の特性と限界 (講演要旨)
11:00〜11:30 田中 雅慶*,荻原 公平,江藤 修三 (九州大・総理工), 荒巻 光利 (核融合研),吉村 信次 (名大・工)
磁化プラズマ中の渦について (講演要旨)
11:30〜12:00 八柳 祐一* (静岡大・教育),佐野 光貞 (京都大・人 環),戎崎 俊一 (理研)
絶対温度<0にある2次元点渦系の特性の力学的理解 (講演要旨)
12:00〜12:30 梅木 誠 (東大・理)
勾配系を用いた点渦の安定配置の探索法 (講演要旨)
(休憩)
14:00〜14:50小嶋 泉 (京都大・数理研)
Euler viewpoint vs. Lagrange viewpoint in Micro-Macro Duality scheme (講演要旨)
15:00〜15:50西成 活裕 (東京大・工)
エラスティカから交通流へ (講演要旨)
16:10〜16:40川久保 哲 (福岡大・理)
Euler の弾性曲線と Kirchhoff 弾性棒--微分幾何的な観点から (講演要旨)
16:40〜17:10大信田 丈志 (鳥取大・工)
塑性体の記憶効果:連続体力学によるアプローチ (講演要旨)
17:10〜17:40佐野 理 (農工大・工)
鉛直に振動する粒状体薄層の座屈による撓み波と表面波 (講演要旨)
18:30〜懇親会

9月14日(金)


10:00〜10:50 青木 一生 (京都大・工)
微量の不活性気体を含む蒸気流:ボルツマン方程式の流体力学極限 (講演要旨)
11:00〜11:50 岡本 久 (京都大・数理研)
オイラー方程式の適切性
11:50〜12:20 岡本 直也*,芳松 克則 (名大・工),K. Schneider (Provence 大), M. Farge (Ecole Normale), 金田 行雄 (名大・工)
高レイノルズ数一様等方性乱流における秩序渦:ウェーブレットの視点から (講演要旨)
(休憩)
13:45〜14:15 柴田 博史 (崇城大・工)
低レイノルズ数乱流における乱流粘性係数 (講演要旨)
14:15〜14:45 柏本 和俊*,花崎 秀史 (京都大・工)
成層流体中を鉛直移動する球まわりの流れ
14:45〜15:15 木田 重雄*,後藤 晋,中山 健太郎 (京都大・工)
歳差回転球体流れの構造と安定性
15:30〜16:00 永田 雅人*,増田 周一 (京都大・工)
回転系における平面ポアズイユ流の安定性と解の分岐 (講演要旨)
16:00〜16:30 末吉 雅和*, 岩山 隆寛 (神戸大・理)
一般化された2次元流体系における平行流の安定性
16:30〜17:00 廣田 真*,福本 康秀 (九州大・数理)
波のエネルギーに基づいたシア流の安定性解析 (講演要旨)
17:00〜17:15 まとめ


9月13日(木)午後6:30より懇親会を催しますので,ご出席賜れば幸いです.


2008年RIMS研究集会: 「オイラー方程式の数理:渦運動150年」



Last update: May 26 2009
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